エポメッド株式会社

エポメッド株式会社

会社概要/Overview of the Company Epo-Med Inc.

1.概要

エポメッド株式会社は新規医薬品開発を行う創薬ベンチャーです。当社では、株式会社大分大学先端医学研究所との連携のもと、新薬開発分野で見出された新規の環状ペプチドおよび新規の低分子化合物によるガンおよびその他の疾病の治療薬の開発に取り組み、いち早く臨床応用を達成し、研究成果を社会へ還元することを目的としています。

1.Overview

Epo-Med Inc. is a pharmaceutical venture company engaged in drug development. In partnership with Oita University Institute of Advanced Medicine, Inc. (IAM), the Company engages in development of therapeutic medications for cancer and other illnesses through the application of molecules newly discovered in drug development such as new cyclic peptides and new low-molecular-weight compounds. The mission of the Company is to use these discoveries in the rapid achievement of clinical applications, to return the fruits of its research to the benefit of society.

2.沿革

エリスロポエチン(Epo)は、その受容体(EpoR)と結合する事により赤血球の産生を促進する因子(タンパク質)で、主に貧血の治療に用いられています。京都府立医科大学において産学公連携講座の特任教授を務める安田佳子博士は、ガン細胞の表面に通常細胞より多くのEpoR(~500倍)が存在していることを見出しました。そして、ガン細胞が常に分裂・増殖を繰り返すことから正常細胞と比べて多くの酸素を必要とする点に着目し、ガン細胞がEpoの働きによって酸素貯蔵に係るミオグロビンと酸素運搬に係る胎児型ヘモグロビンといった特異なたんぱく質を合成して大量の酸素を供給するメカニズムを自ら作る事実を解明しました。このメカニズムを阻害することでガンの増殖を抑制することが可能なのか検討するために、J&Jにより1998年に発表されたEMP9(EpoRに結合してEpoの作用を阻害するペプチド)を患者のガン細胞に投与したところ、ガン細胞に対する増殖抑制効果が確認されました。動物実験でもガンの崩壊を誘発することが確認され、EPOの阻害剤でガンの根治療法を目指せる可能性が示唆されました。
株式会社大分大学先端医学研究所でCTOを務める小路弘行博士は、この安田博士の研究成果に注目し、ガン治療の切り札としてEMP9よりもはるかに有効なペプチドおよび低分子化合物を開発することを目指し、安田博士と共同でエポメッド株式会社を設立しました。

図1図2

((図の説明)ヒト子宮頸がんの細胞をマウスに移植したモデルにおけるEpo阻害剤の効果
左は、薬剤を投与していないがん組織、右はEpo阻害剤を投与後2週間の組織像(濃いピンクのガン細胞が崩壊して薄いピンクの分解物に変化)

3.会社所在地

本店 大分県大分市東春日町17番20号ソフトパークセンタービル
京都研究所 京都府京都市上京区河原町梶井町448-5 クリエイションコア京都御車内

3.Location

Headquarters  17-20 Higashi Kasuga-machi, Oita-City, Oita
Laboratory(Kyoto) 448-5, Kajii-cho, Kamigyo-ku, Kyoto-city, Kyoto 6202-0841, Japan

4.事業内容

【ビジネスモデル】

創薬ベンチャーとして、いち早くEMP9よりもはるかに有効なペプチドおよび低分子化合物を特定します。それに続き、前臨床・臨床試験を実施し、ヒトにおいての効果の確認(Proof of Concept)まで当社で実施してゆくことを目指します。臨床第一相試験の完了を受けて製薬会社へライセンスアウトを行い、アップフロント,マイルストーン,ロイヤルティ-を獲得します。臨床第二相試験以降の臨床開発は製薬会社に任す方向で考えています。

【開発品目の説明】

1)ガン治療薬
京都府立医科大学の安田博士は、ガンに大量のEpo受容体が発現していることを見出し、ガンの増殖・生存にEpoが重要な役割を担っていることを明らかにしました。(Br. J. Cancer, 84: 836-843, <2001>, Carcinogenesis, 23:1797-1805<2002>, Acta Anat. Nippon81 (Suppl), 142 <2006>, Acta Sci. Int., 85: 204-213<2010>) 各種のガン細胞を調べたところ、ほとんどのガンで多量のEpo受容体の発現が確認されました。(ガンの種類によりEpoの発現量には差が認められました)この発見に基づき、Epo拮抗薬として発表されているEMP9のガン細胞に対する効果を調べたところ、ほとんどのガン細胞で増殖抑制効果を示しました。(EMP9の総説:Vitamins and Hormones, 105: 297-31<2017>)
これらのデータから、Epo拮抗薬をガン治療薬として開発するために、EMP9を基にして医薬品として有効性が期待できる誘導体の検討を開始しました。現時点では、EMP9を越える活性を示すペプチド誘導体を得ることができており、医薬品開発候補化合物としての検討を進めています。また並行して得られた活性なペプチドを模倣した低分子化合物の検討も実施しています。これらの結果をまとめ特許の出願準備も開始しています。
開発計画のストーリーとしては、まずは、ガンの中で治療薬が最も求められている膵臓ガンを対象として開発を進め、その後引き続き各種のガンに展開することを考えています。

2)新規疾患への展開
ガン以外にEpoが関与する疾患として、糖尿病性網膜症が報告されています。(N Engl J Med 2005;353:782-92, Vision Research 139 (2017) 237–242)これ以外にも、安田博士が特許を出願した子宮内膜症治療薬やパーキンソン病などへの展開が期待されます。動物モデルでEpo阻害剤(ペプチド)の可能性を順次明らかにすることで、ガン以外の疾患への開発計画を策定して行く予定です。

【株式公開とM&A】

まずは、ガン治療薬としての次世代EMP9のヒトでの効果を臨床試験で確認した後、大手製薬会社へライセンスアウトを行い、アップフロント(50~100億円)を得ることが重要なステップとなります。これと並行して低分子化合物による展開が前臨床試験へ進んだ段階で上場基準を満たすこととなりますので、2020年に入ってから取引所とIPOの相談を始める予定です。また、株式公開への展開とともにM&Aの可能性も探って行く所存です。

4.Description of Business

【Business Model】

As a drug-development venture enterprise, the Company was a pioneer in identifying peptides and low-molecular-weight compounds that are far more effective than EMP9. The Company is following up on this achievement with pre-clinical and clinical trials and is currently working on proof of concept for efficacy on humans. At the same time, Epo-Med is broadening the scope of its research with research funding from the Japan Agency for Medical Research and Development (AMED), an independent administrative corporation tasked with providing administrative support for medical research under the jurisdiction of the Cabinet Office of Japan. Upon completion of phase 1 clinical trials, Epo-Med will license the molecules to pharmaceutical companies, obtaining up-front payments, milestone payments and royalties. Epo-Med plans to contract phase 2 and subsequent clinical research to pharmaceutical companies.

5.特許出願予定

すでにEMP9の薬効を大きく改善したペプチドを得ており、現在最終的に臨床試験に進むペプチドの検討を実施しています。この結果をまとめて特許を出願予定です。

6.市場状況・分析

【すい臓ガン治療薬)の市場性】

Grand View Research, Inc. によると、すい臓ガンの世界の市場規模は2025年までにおよそ5,000億円(USD 4.2 billion)に達する予想です新会社の新薬開発をすい臓ガン治療薬に特定した場合の企業価値を算定します。新会社の新薬がすい臓ガンの世界市場の10%のシェアを獲得し、その売り上げのロイヤルティ収入(15%)を10年間得ると想定すると、企業価値750億円と算定することが出来ます。

【糖尿病性網膜症治療薬の市場性】

糖尿病網膜症は、糖尿病の3大合併症のひとつであり、日本では中高年の失明原因の第2位となっている眼疾患です。慢性的な高血糖により網膜内で発生する血管障害に起因し、血液の流れが悪くなり低酸素状態になった網膜では、眼底出血や異常な血管新生を起こします。血管新生は、糖尿病性眼疾患の最も進行した段階の病態に見られ、生涯的な視力喪失につながります。増殖糖尿病網膜症は、世界中で1,900 万人超が罹患しており、2020 年までには約2,200 万人に達すると予想されています。糖尿病網膜症罹患者数は増加傾向で、世界で1億500 万人とされており、これは糖尿病有病者数4億1,500 万人の25%以上に相当します。

7.活動報告

【エポメッド株式会社について大分県知事に報告(2018/11/6)】

「エポメッド株式会社」は、2018年6月28日を払込期日として第三者割当増資を実施し、個人投資家からの出資に対して「エンジェル税制」の適用を受けました。このエンジェル税制の適用が大分県第一号であったことから、10月15日にエポメッド株式会社代表取締役・加納裕久と取締役・小路弘行が大分県庁を訪問し、広瀬勝貞大分県知事に「エポメッド株式会社」の設立の経緯や事業内容について報告を行いました。

7.Activity Report

【Introducing Epo-Med Inc. to the governor of Oita(November 6, 2018)】

Epo-Med Inc., has completed a private equity placement on June 28, 2018 to private investors. As Epo-Med is a biotech venture company specializing in drug development, the investor has been granted tax benefit, namely “Angel Tax System”. Because this was the first case of “Angel Tax System” being granted by investment to a company based in Oita-prefecture, CEO Hirohisa Kano and Director Hiroyuki Kouji visited Katsusada Hirose, governor of Oita prefecture to introduce Epo-Med. The meeting was held on October 15 and Epo-Med’s history and business model was introduced.

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